👉👉おすすめポイント3つ
- 旨いコーヒーをじっくり飲みたい人におすすめ!
- 豆の購入(200g)でコーヒーが1杯いただける。良心的&比較的手頃な価格!
- コーヒーの仕入れ事情から淹れ方まで、話題に尽きない個性的な店主の話が面白い!
コーヒー大好きな夫がドリップコーヒーの淹れ方を教わった、西荻窪にある自家焙煎珈琲工房 珈琲職人さん。約1年ぶりに夫婦で伺いました。
こちらは「旨いコーヒーだけをじっくり飲む店」です。
かわいらしいスイーツや、映えるスポットなど一切ありません。
店頭もこんな感じ。
はい、かなり地味です。
そして中はちょっぴりあやしい?です。
店内には生豆の袋やら、コーヒー器具類やらが並び、カウンターには4席ほど。
カウンターの上には、なぜかおもちゃやガラクタやジッポーの古いのがごちゃっと置いてあります。
そしてカウンターの奥には、自家焙煎の豆が瓶に入ってずらりと並んでいます。
珈琲職人さんでは、200g購入ごとに、店内の好きなコーヒーを1杯、いただけます。
(高い豆の時は、400g購入で1杯になります)
店主の戸枝さんのこの日の一押しは、コロンビア ゲイシャ種 スペシャルロット ラ・タルタ農園。
「これは申し訳ないけど、400g購入で1杯になっちゃうんだ。」
でも、一押しを飲みたかった私たちは、400g購入で1杯を2人で分けることにしました。
(というか、戸枝さんに「2人で1杯を分けたらいいよ」と言われたのです)
もちろん、豆を購入しなくてもいただけます。
コロンビアは、ひとくちめが「甘い!」という印象。チョコレートやプラムの香りがふわっと広がり、酸味が適度に抑えられ、力強いけど決して嫌味にならないギリギリのところまでコクが引き出され、しっかりとした味。通り抜けた後の口の中には香りが甘く、やわらかく、いつまでも余韻が残りました。
珈琲職人さんでは、コーヒーだけでいつも十分満足できます。スイーツ好きの私でも、スイーツが欲しくならない、コーヒーだけで心から満たされてしまうんです。
ちなみに、コロンビア ゲイシャ種 スペシャルロット ラ・タルタ農園は100g 1,630円。
農園は違いますが、同じコロンビア ゲイシャ種を某コーヒーチェーン店では250g 8,424円(=100gだと約3,370円)で販売していました。
仕入れの状況で変わりますが、比較的良心的かつ手頃な値段なのも嬉しいです。
ドリップコーヒー勉強中の私、お願いして、カウンターの中でドリップの様子を見せていただきました。
戸枝さんは、コーノのドリッパーを使い、2人分を30gの豆で、85℃で抽出します。
注文が1人分でも2人分淹れます。蒸らし時間は1分、総抽出時間は2分40秒から50秒、出来高は240ml。
使用する道具は、戸枝さんが長年試行錯誤してたどり着いたもの。特にドリップ用の銅ポットは、お湯を注ぎ入れるときの角度や注ぐ量が最も調整しやすくて、選んだのだとか。
コーヒーを楽しんでいる間いつも話題になるのは、コーヒーの仕入れのこと。
コーヒー豆は輸入品。世界の社会情勢に、コーヒーの仕入れが深く結びついていることを教えてくれます。特に、新型コロナやオリンピックは、これまでにない状況を生み出したと話していました。
戸枝さんは、コーヒーの他に、バイクと音楽もやっていたという方。
かつて、仲間と北海道をツーリングした際は、ギターにコーヒー道具も全て持っていたのだとか。
「カリタのダイヤミルも持って行った」というから驚きです。
(今度ブログで紹介しますが、約3.3kgもある手挽きミルです)
訪れる度に旨いコーヒーがいただけて、良い豆が手に入り、興味深いお話が伺える、素敵なお店です。
戸枝さんの淹れてくれるコーヒーはまろやかでバランスが良く、本当に美味しいですよ!