- 2022年1月8日（土）に行われた「初釜・大坊珈琲を味わう会」の参加レポート
- 大坊さんが当日淹れたコーヒー2種のこと
- 大坊さんのお話…コーヒーの焙煎や淹れ方のこと
かつて
東京・表参道に
コーヒーの名店が
ありました。
その名前は
「大坊珈琲店」
大坊勝次さんが営む
喫茶店です。
大坊さんのコーヒーは
点滴のようにゆっくりと
お湯を落としながら
淹れるネルドリップ。
閉店してしまったけど…
一度は飲んでみたいと
思っていました。
すると
年に数回行われる
「大坊珈琲を味わう会」
開催の情報が！
ボクは仕事で行けないな…
ゆかぽん、行って
感想を聞かせてよ！
うん！
頑張って予約するー！
数十分で埋まるという
予約をクリアして
チケットをゲット！
いよいよ当日
会場は大坊さんの弟子
焙煎士・吉村孝さんの
カフェ「ふげん珈琲」です。
この日は
全4回が行われ
各回12名が参加
しました。
大坊さんから
「抽出に時間がかかるので
4人分ずつ3回に分けて
お出しします」と説明
早速
コーヒーを
淹れ始めました。
大坊さんオリジナルの
ネルのフィルターを使い
ポットから一滴一滴
お湯を落とします。
大坊さんが
お湯の落ちる先を
じっと見つめています…
集中と緊張が伝わってくる！
一杯めの「ブレンド3番」
薄めです、とのこと。
見た目はすごく濃厚そう…
普段飲むコーヒーより
かなりぬるめの温度
ココアやナッツの
ふんわりとした香り。
一口含むと
ごく僅かな酸味、
ソフトな口当たりだけど
存在感のあるコク。
焙煎が深いので
苦味はあるのに
それが「旨味」になり
何よりも驚くのが
「甘い」こと。
甘さを一番強く
感じるのです！
コーヒーが甘い！って
ここまで強く感じたのは
初めての経験でした！
飲んだ後に抜ける香りは
ミルクチョコレートのよう
後味もチョコレート
長く長く口の中に残ります。
冷めてくると
シナモンなどスパイスの
香りが出てきました。
エチオピアらしい
爽やかな瑞々しさも
感じられました。
続けて2杯め、
「ブレンド4番」が
供されました。
さらにとろりと濃い
シロップのような液体
ココアの強い香りがします。
一口含むと
意外にも酸味が強く
喉の奥に心地よい刺激感。
クッキーのような
甘い香ばしさが
口いっぱいに広がります。
お茶請けの和三盆と
口の中で合わせると
苦味が和らいで
まるで
濃いティラミスを
味わうような感じ。
苦味が旨いと
思ったのも
この時が初めてかも！
全員に2杯が
行き渡るまで
約50分ほどかかりました。
飲み終わった後は
大坊さんの
お話の時間です。
この後は
お話の内容の一部を
紹介します！
「私は
濃厚でもおいしい
コーヒーを目指しています
口当たりが強い酸味や
苦味をなだめて
甘みを出すことを
コクが一番強いポイントで
酸味と苦味がちょうど消える
ところを狙って焙煎します
焙煎を深めていくと
酸味が弱くなり苦味になる手前
両方が一番低くなるポイントが
あるんです」
「ブレンドは
酸味を残すために
エチオピア、グアテマラ
フェアトレードを意識して
東ティモール
苦味を残すために
コロンビア
以前の珈琲店では
８種類の豆を同じ比率で
ブレンドしていました
味の調整は
焙煎を深める度合いで
全て決めていました」
「淹れ方は変えません
湯温は80度
蒸らしはせず
ゆっくり淹れます
豆の量と出来高は
ブレンドで変えています
3番は20グラムで100㏄
4番は20グラムで50ccです」
お話が終わった後に
大坊さんと直接お話
しました
聞きたかったのは
大坊珈琲にピッタリの
フードのこと
そして
大坊さんのおススメの
カフェのことでした。
大坊さんのコーヒーは
ワインに近い
感覚なので
ゴルゴンゾーラや
ブルーチーズなどの
チーズ、
甘いものなら
チョコレートが
合いますよ、とのこと。
確かにあの味は
ワインに合う
チーズやチョコが
ピッタリな気がします！
おススメのカフェとして
名前が上がったのが
東京・蔵前の「蕪木」。
チョコレートとコーヒーを
合わせると良いですよ、と
教えてくださいました！
素敵な出会いだったね！
大坊さんのコーヒー、
ボクも飲みたかったなあ…
本当に素晴らしい
コーヒー体験だったよ！
★この日の予算★
初釜・大坊珈琲を味わう会会費2,530円
「大坊珈琲を味わう会」開催予定などの情報は「ふげん珈琲」のInstagramで確認できます
大坊さんご自身が
執筆された本です！
コーヒーの淹れ方や
焙煎から、
大坊珈琲店の思い出まで
濃い内容ですよ！
